シンプルで洗練されているフレンチカジュアル。
ベーシックなレディース服で作るこなれたスタイルは、上品で親しみやすいファッションとして定着しており、90年代ブームの再到来により再び人気を集めています。
そんなフレンチカジュアルですが、具体的にどのようなスタイルを指すのか気になっている人も多いのではないでしょうか?
この記事では、フレンチカジュアルの特徴を解説し、おすすめのファッションブランドを詳しくご紹介します。
フレンチカジュアルはどんなファッション?
フレンチカジュアルとは、その名の通りフランス人の日常的なファッションスタイルのこと。
レディースファッションでは、パリジェンヌが着こなす洗練されたカジュアルファッションを指します。
インテリアなども含めたライフスタイル全般では、「上品な」「洗練された」を意味するフランス語の「シック(chic)」を使い、フレンチシックと呼ぶこともあります。
フレンチカジュアルの基本はシンプルなアイテムで作るコーディネート。
ボーダー柄のバスクシャツやトレンチコートなど、フランス軍が使用していたトラディショナルなアイテムもよく使われます。
配色はモノトーンが中心で、赤い小物やヴィンテージアイテムでアクセントをつけるというのが定番です。
1つのジャンルとして定着しているフレンチカジュアルですが、90年代ファッションのリバイバルにより、改めてこのスタイルに注目が集まっています。
フレンチカジュアルの定番アイテムは?
フレンチカジュアルには、よく使われる定番のアイテムがあります。
まず、フレンチカジュアルの代名詞ともいえるのがボーダートップスです。
その由来は船乗りが着ていた服で、後にフランス軍の制服に使われたことで広く浸透しました。
足元のアイテムではバレエシューズも定番。
フランス女優のブリジット・バルドーが愛した赤いバレエシューズは非常に有名で、カジュアルスタイルを女性らしく見せるポイントになっています。
他にもドット柄・小花柄のアイテムやトレンチコートなどがフレンチカジュアルの定番です。
フレンチカジュアルのおすすめブランド10選
1.agnes b.(アニエスベー)
フレンチカジュアルブランドの代表格ともいえるアニエスベー。
デザイナーのアニエスが自らの名前をブランド名にし、1975年、パリの中央に位置するレアール地区にショップを立ち上げました。
筆記体で書かれたロゴはあまりにも有名で、ロングセラーのTシャツ以外にも、腕時計やバッグなどで存在感を放っています。
着心地の良さには定評があり、コットンやリネンなど天然素材を用いたアイテムが主流です。
薄手の柔らかなコットン生地でできたボーダーTシャツは、ブランドを印象づけるアイテムの一つ。
12mmピッチの細ボーダーと60mmピッチの太ボーダーが揃い、半袖と長袖から好きなタイプを選べます。
フロントにボタンが並んだ定番アイテムの「カーディガンプレッション」をレイヤードすれば、パリジェンヌ風のおしゃれなカジュアルコーデが完成しますよ。
アニエスベーではレディース以外にメンズとキッズ&ベビーのラインが用意されています。
2.A.P.C.(アーペーセー)
アーペーセーはフランスのパリを拠点とするカジュアルファッションブランド。
デニムのフレンチブランドといえばアーペーセーというくらい有名で、シンプルな形のノンウォッシュデニムで上品なフレンチカジュアルを堪能できます。
アーペーセーというブランドネームは「製作と創造のアトリエ」のことで、どちらかが欠けてもブランドが成り立たないという哲学的な意味が込められています。
アーペーセーではレディース、メンズ、キッズの取り扱いがあり、アウター、トップス、ワンピース、バッグやシューズ、そしてアクセサリーまでを網羅。
メインはオリジナルアイテムで、一部コラボアイテムなども用意されていますよ。
提案するスタイルはシンプルなカジュアルで、トレンドよりもクラシカルに忠実であることが特徴です。
レディースのラインナップについては、フランス映画に出てくるようなプリントワンピースやコートなども多く、大人女性のエレガントな佇まいを叶えてくれます。
ロゴの入ったTシャツやバッグも大人気です。
3.SAINT JAMES(セントジェームス)
セントジェームスは1889年に誕生したブランドで、フランス北部・ノルマンディー地方のセントジェームス市にちなんでブランド名がつけられました。
丈夫なコットン生地で作られたバスクシャツのウェッソンが有名で、セントジェームスの定番アイテムとして世界中の人々に愛されています。
ウェッソンの原型はノルマンディー地方の船乗り達が着ていたボーダー柄のニット。
着込むほどに風合いや肌触りがよくなると好評です。
色の組み合わせが非常に豊富なウェッソンですが、フレンチテイスト溢れる着こなしを目指すなら、おすすめは定番のマリンブルー×ホワイトやブラック×ホワイト。
生成り×レッドや霜降りインディゴ×グリーンなど、レアな配色で印象的に着こなすのも素敵です。
レディース、メンズ、キッズが揃っており、家族みんなでフレンチカジュアルのリンクコーデを楽しめますよ。
4.Discoat(ディスコート)
ディスコートはパル株式会社という日本のアパレルメーカーが運営しています。
ブランドのコンセプトは「フレンチカジュアル × ヴィンテージ」で、掛け合わせから生まれる遊び心のあるスタイルが魅力。
古着を使ったおしゃれが得意なパリジェンヌのように、ミックススタイルで自分らしくコーディネートを楽しめます。
また、トレンドの色柄やファッション小物もしっかり押さえているので、気分に合わせて表情を変えてみることが可能ですよ。
ディスコートのアイテムは公式の通販サイトやショッピングモールで購入することができます。
トップスは2,000円台からボトムスは3,000円台からと、アイテムの価格はとてもお手頃。
インスタグラムの公式アカウントで紹介されている旬のコーディネートなども、全部まとめてリーズナブルに購入できるのが嬉しいですね。
アパレル意外だとインテリアグッズやガーデニング用品なども取り扱いがあるので、ライフスタイルも含めてスタイリングできますよ。
5.any FAM(エニィファム)
大手アパレル会社のオンワードが手掛けるファッションブランドです。
フレンチシックを感じるテイストで、トレンドのデザインやカラーも織り交ぜて提案していることが特徴。
シンプルなアイテムをベースにして、旬を意識しながらスタイリングしたい人にぴったりです。
コーディネートの土台に使えるカーディガン、トップス、ワンピースなどが多数見つかります。
もう一つの大きな特徴はキッズ向けのアイテムも多く取り扱っているということで、親子でお揃いのコーディネートを楽しめるようになっています。
可愛らしさと落ち着きのバランスがとれたデザインが多く、安すぎず高すぎない中間の価格帯で、30代のママを中心に支持されているようです。
年齢を問わずに使えるシンプルなデザインが多いので、20代や40代以降の女性にもおすすめですよ。
コサージュがセットになったジャケットや上品なセットアップなど、セレモニー向けのアイテムも用意されているブランドです。
6.IENA(イエナ)
定番でありつつ程よくトレンドを取り入れた服、ディティールにこだわった上質な服。
イエナがこうした服を届けたいのは、洗練された着こなしを好む知的な女性。
オンとオフを充実させて自分のリズムで生きる、パリジェンヌのようなスタイルを叶えてくれるブランドです。
イエナで取り扱っているアイテムは、定番で着まわせるアイテムを中心に、プライベートで着たくなるスタイリッシュなアイテムや仕事に着ていける上品なアイテムなどで構成されています。
フレンチカジュアルのセオリーから外れることなく、シンプルなスタイルを基調としているため、旬を程よく楽しみながら自分のスタイルを確立したい人にぴったりです。
上品で長く使えるアイテムが多いことから、おもに20代から40代の大人女性に支持されており、デザインは年齢を問わずに使えるため50代にも支持されているようです。
少しカジュアルな路線が好きなら、姉妹ブランドのSLOBE IENA(スローブイエナ)もおすすめですよ。
7.ROPE’ PICNIC(ロペピクニック)
ロペピクニックが得意とするのは、シーズントレンドにフレンチテイストを取り入れたファッション。
店舗はおもに駅ビルやモールにあり、いつもオシャレが好きな女性で賑わっています。
「Life is a picnic」をテーマに掲げるロペピクニックは、毎日がワクワクするような「ちゃんと+かわいい」を叶える服を提案。
こうしたテイストを好む20代~30代がユーザーの中心ですが、仕事や行事に使える服も多く取り揃えているため、40代や50代も含めた幅広い層の女性に人気となっています。
アイテムの価格については、運営元のJUNグループが展開するロペやアダムエロぺに比べるとリーズナブルで、シンプルなニットが約3,900円から、仕事に着ていけるスカートが約4,400円から。
イメージキャラクターには、女優の芳根京子さんやももいろクローバーZの玉井詩織さんなどを起用し、ストーリー性のあるCMは動画投稿サイトで再生数を伸ばしています。
8.grove(グローブ)
groveは大手アパレル会社のワールドが展開するブランドです。
程よいトレンド感のある上品なフレンチスタイルを提案し、20代~30代の女性から支持を受けています。
スカートやワンピースは落ち着いたロング丈が中心なので、40代にも着こなしやすくておすすめです。
ブランドのコンセプトはMy Feminity(マイフェミニティ)。
生活シーンに寄り添い、女性らしさを大切にできるような服を届けてくれます。
提案するスタイルは基本的にシンプルなフェミニンファッション。
そこに今を感じるデザインを取り入れることで、トレンドを楽しみつつデイリーに着まわせるように仕上がっています。
そのため使用できるシーンが多く、オフィスカジュアル、お出かけ、デートなど、毎日のコーディネートをサポートしてくれるでしょう。
使いやすいトップスやボトムスは3,000円台~5,000円台、種類豊富なファッション小物は1,000円台が多く、日常使いしやすいように価格は低めに設定されています。
9.fifth(フィフス)
フィフスはインターネット販売に特化したファッションブランドで、トレンドを反映させたフェミニンでおしゃれなスタイルを多く提案しています。
デザインに優れたアイテムが低価格で見つかり、ターゲット層の20代~40代をメインに幅広い層の女性に人気です。
上品で洗練されたアイテムを得意とするフィフス。
ドット柄や小花柄のスカートや、ラインのきれいなリブニットなどが常備されていて、女性らしいフレンチカジュアルを楽しめますよ。
フィフスはインフルエンサーとのコラボを頻繁に行っているブランドで、それぞれがプロデュースしたこだわりの詰まったアイテムを展開している他、公式通販サイトでは最適なコーディネートなどもチェックできます。
どのように着こなすのが一番素敵に見えるか知りたい人は、ぜひ気になるコーディネートを探してみてください。
公式通販サイトではお得なクーポンやセールの情報も満載ですよ。
10.ADAM ET ROPE’ (アダムエロぺ)
毎日に洗練された心地よさを提供するブランド、アダムエロぺ。
日本の大手アパレル会社のJUNグループが1990年に立ち上げたブランドで、世界中から集めたセレクトアイテムとオリジナルアイテムの両方を取り扱っています。
洗練されたスタイルを提案するアダムエロぺでは、上質で価値のあるアイテムを継承し、同時に今を感じさせるアイテムも織り交ぜて提供。
過去と現在の行き来をファッションで実現し、アップデートされていく楽しみを届けています。
セレクトアイテムの代表的なブランドは、パリジェンヌ御用達のアニエスベー。
アダムエロぺ考案のオリジナルパターンを使用したスナップカーディガンは、ここでしか手に入らない別注アイテム。
被りやすい定番アイテムもおしゃれなコラボアイテムなら自分らしく装えますね。
サステナブルな商品開発にも力を入れているブランドで、素材の調達や生産の背景を明らかにし、環境に配慮した素材の使用なども行っています。
ブーム再到来のフレンチカジュアル!色あせないパリジェンヌの装いを楽しんで
https://pixabay.com/ja/photos/%e3%82%a8%e3%83%83%e3%83%95%e3%82%a7%e3%83%ab-%e3%82%bf%e3%83%af%e3%83%bc-%e3%83%91%e3%83%aa-2789943/
リバイバル中のフレンチカジュアルについて、ファッションスタイルの特徴からおすすめのブランドまでをご紹介しました。
ここ数年はシンプルなファッションが人気で、特に大人世代の基本的なスタイルでは、そこにトレンドを程よく取り入れたものが主流となっています。
こうしたファッションスタイルの元をたどると、定番にひとさじのトレンドを効かせたフレンチカジュアルに行き着くのかもしれません。
シンプルで挑戦しやすいフレンチカジュアル。まずはお気に入りを探してみるところから始めてみてはいかがでしょうか?